東芝の人気炊飯器「RC-10MGX」と「RC-10MGW」。どちらも真空圧力IHを搭載した高機能モデルですが、価格や仕様に違いがあり、購入時に迷う方も多いのではないでしょうか。
違いは6個!
RC-10MGX | RC-10MGW | |
---|---|---|
発売日 | 2025年モデル | 2024年モデル |
追い真空 | あり | なし |
できたて保温機能 | あり | なし |
お手入れ機能 | 乾燥コースあり | 乾燥機能なし |
サイズ | 幅248×奥行326×高さ220mm | 幅248×奥行326×高さ220mm |
重さ | 約5.4kg | 約6.0kg |
消費電力量(年間) | 約86.6kWh | 約86.1kWh |
価格 | 約76,000円前後 | 約38,000円前後 |
購入する | 購入する |
結論
最新機能や便利さ、炊き上がりのこだわりを求める人 → RC-10MGX

基本機能で十分、価格を抑えて購入したい人 → RC-10MGW
両モデルともに真空圧力IHや備長炭かまど釜を搭載していますが、細かい仕様の差が選ぶポイントになります。では、詳しく見ていきましょう。
RC-10MGXとRC-10MGWの違い
圧力機能の違い:可変圧力と「追い真空」
項目 | RC-10MGX | RC-10MGW |
---|---|---|
追い真空 | あり(浸水促進) | なし |
RC-10MGXには「追い真空」機能が搭載されています。
「追い真空」とは、炊飯開始時に内釜の中の空気を抜いて水をお米にしっかり浸透させる機能。これにより、お米の甘みを最大限に引き出せます。
RC-10MGWは固定圧力のみで、これらの機能は搭載されていません。
そのため、炊飯中のきめ細やかな温度・圧力コントロールができない分、炊き上がりに差が出ます。

お米の甘みや粒感をしっかり引き出したい人は、追い真空のRC-10MGXが断然いいよ!
できたて保温機能の違い|炊きたてのおいしさを長くキープできるか?
項目 | RC-10MGX | RC-10MGW |
---|---|---|
できたて保温 | 対応(約40時間対応) | 非対応 |
保温モード種類 | 真空保温・エコ保温・できたて保温 | 真空保温・エコ保温 |
保温中の味の維持 | 長時間でも黄ばみにくい・乾燥しにくい | 標準的な保温レベル |
適している使い方 | まとめ炊き・朝炊いたご飯を夜食べたい人 | 当日内に食べきるスタイル向き |
炊飯器を選ぶうえで意外と見落としがちなのが「保温性能」。
特に「朝炊いたご飯を夜に食べる」「一度にたくさん炊いて何度かに分けて食べる」などの使い方をする人にとって、保温中のご飯の品質はとても重要です。
RC-10MGXには、通常の真空保温やエコ保温に加えて「できたて保温」機能が搭載されています。
これは炊き上がり直後のようなふっくら感と甘みをキープする専用モードで、保温中のご飯の黄ばみやパサつきを抑える効果があります。
保温可能時間も最大で約40時間と長く、時間が経っても炊きたてのようなおいしさを味わえるのが特長です。
一方のRC-10MGWには「できたて保温」機能はありません。
真空保温とエコ保温の2モードには対応していますが、長時間の保温に関しては、若干風味が落ちたり乾燥しやすかったりする傾向があります。保温ご飯の品質を重視する人には少し物足りないかもしれません。



朝炊いたご飯を夜までふっくらキープしたいなら、「できたて保温」が使えるRC-10MGXが断然おすすめ!
お手入れ性の違い:乾燥機能と洗浄パーツ
項目 | RC-10MGX | RC-10MGW |
---|---|---|
乾燥機能 | あり(乾燥コース搭載) | なし |
洗浄パーツ数 | 最小限(内蓋・内釜) | 一般的構成 |
清潔性 | 高い(乾燥まで自動) | 使用者の拭き取り必要 |
メンテナンスの手間 | 少なめ | やや多め |
RC-10MGXは乾燥コースを搭載。炊飯後の内蓋や内釜に残った水分を自動で乾燥してくれるため、手入れの手間がぐっと減ります。
また、洗うパーツも最小限で、内蓋・内釜のみ。シンプルかつ衛生的です。
一方、RC-10MGWには乾燥機能がありません。お手入れは自分でしっかり拭き上げる必要があります。
忙しい家庭や共働き世帯には、乾燥機能があるRC-10MGXが強い味方になります。



炊飯後の片付けをラクにしたいなら、乾燥まで自動でやってくれるRC-10MGXがいいよ!
サイズと重さの違い:収納しやすさに差
項目 | RC-10MGX | RC-10MGW |
---|---|---|
サイズ(幅×奥行×高さ) | 248×326×220mm | 269×330×226mm |
重さ | 約5.4kg | 約6.0kg |
コンパクトさ | 高い | 標準的 |
収納性 | 良好(省スペース) | やや場所を取る |
MGXはややコンパクトで軽量な設計。キッチンの作業スペースが限られている家庭や、高さ制限のある棚などに置きやすい点が魅力です。
MGWは標準的な大きさで、特に大きいというわけではありませんが、重さが6kgあるため、頻繁に移動するにはやや不向きです。



キッチンのスペースが限られているなら、コンパクトなRC-10MGXの方が扱いやすいね。
消費電力量の違い:わずかな差
項目 | RC-10MGX | RC-10MGW |
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年間消費電力量 | 約86.6kWh | 約86.1kWh |
エコ炊飯対応 | 対応 | 対応 |
保温消費電力 | 約15.6Wh(目安) | 非公開(同等) |
電気代の差 | ほぼなし | ほぼなし |
年間の消費電力量は以下の通り。
- RC-10MGX:約86.6kWh
- RC-10MGW:約86.1kWh
ほぼ同等の電力使用量で、光熱費に大きな差はありません。ただし、MGXの方がより多機能で炊き分けメニューが多いため、使用方法によっては消費電力に差が出る可能性もあります。



電気代を気にする人も安心。どちらも省エネ設計だから大きな差はないよ。
価格の違い:倍以上の差がある
項目 | RC-10MGX | RC-10MGW |
---|---|---|
市場価格帯 | 約75,000〜78,000円 | 約35,000〜40,000円 |
倍率差 | 約2倍 | – |
コストパフォーマンス | 高性能に見合った価格 | 安価で十分な性能 |
購入判断 | 機能重視ならおすすめ | 価格重視なら最適 |
価格は購入の大きな判断基準になります。
- RC-10MGX:約76,000円
- RC-10MGW:約38,000円
その差はおよそ2倍。RC-10MGXは高性能モデルなぶん価格が高めです。最新の炊飯技術や機能を搭載しているとはいえ、予算に余裕がない方にとってはハードルが高いかもしれません。
ただし、長期的に使用する家電であることを考えると、多少高くても使い勝手や炊き上がりの良さに満足できるMGXを選ぶ価値はあります。
最新機能や便利さ、炊き上がりのこだわりを求める人 → RC-10MGX


基本機能で十分、価格を抑えて購入したい人 → RC-10MGW


RC-10MGXとRC-10MGWの共通点
RC-10MGXとRC-10MGWの共通点を紹介します。
【1】炊飯方式はどちらも「真空圧力IH」
RC-10MGXとRC-10MGWは、どちらも東芝独自の「真空圧力IH」方式を採用しています。
この方式では、炊飯の前に内釜内を減圧してお米に水分をしっかり吸収させたうえで、圧力をかけながら高火力で加熱。
これにより、芯までしっとりとした、甘みのあるふっくらご飯を実現します。炊きムラが出にくいのも、この方式ならではの魅力です。
【2】備長炭かまど釜でしっかり熱が伝わる
両モデルに共通しているのが、内釜に「備長炭かまど丸釜」が使われている点です。
備長炭を配合した釜は熱を均等に伝える性質があり、さらに遠赤外線効果によって米の表面をこんがり、中はふっくらに炊き上げることができます。
直火炊きのような力強さと、電気炊飯器ならではの手軽さを両立しているのがこの釜の特長です。
【3】「匠の追い炊き」で炊き上がりをさらに高める
炊飯の終盤に大火力で釜内の温度を一気に上げて対流を促す「匠の追い炊き」も、両モデルに共通する機能です。
この追い炊きによって、粒が立ったご飯に仕上がり、もっちりしながらもベタつきのない食感になります。
普段より少し特別なご飯を味わいたい人にも満足できる一工夫が込められています。
【4】炊飯メニューが豊富で用途に合わせやすい
RC-10MGX・RC-10MGWは、どちらも白米だけでなく玄米、雑穀米、炊き込みご飯、おかゆなど、日常で使うさまざまなメニューを備えています。
また、煮物やスチーム調理といった調理用のコースも搭載されており、ご飯以外の料理にも活用可能。炊飯器を「調理家電」として活用したい人にも適した設計です。
【5】清潔で扱いやすいステンレス内ぶた
両モデルには、着脱可能なステンレス製の内ぶたが搭載されています。
無駄な装飾やボタンのないシンプル構造で、汚れがたまりにくく、洗いやすい点が特長。見た目もスッキリしているため、清潔感を重視する方にも安心しておすすめできます。
毎日使うものだからこそ、掃除のしやすさは重要なポイントです。
【7】電気代に優しい省エネ性能
年間の消費電力量は、RC-10MGXが約86.6kWh、RC-10MGWが約86.1kWhと、ほぼ変わりません。
どちらのモデルも省エネ基準をクリアしており、炊飯回数の多い家庭でも安心。
使用頻度の高い家電だからこそ、長期的に見て光熱費の負担が少ないのは嬉しい共通点です。
最新機能や便利さ、炊き上がりのこだわりを求める人 → RC-10MGX


基本機能で十分、価格を抑えて購入したい人 → RC-10MGW


どっちがどんな人におすすめ?
RC-10MGXが向いている人
- ご飯の味や食感にとことんこだわりたい人
- 炊飯器のお手入れをできるだけラクにしたい人
- 乾燥機能や音声ガイドなど、最新機能を活用したい人
- 多少価格が高くても、高性能で長く使えるものを選びたい人
最新機能や便利さ、炊き上がりのこだわりを求める人 → RC-10MGX


RC-10MGWが向いている人
- とにかく予算を抑えて購入したい人
- 基本的な炊飯機能があれば問題ない人
- 操作性やお手入れの手間はあまり気にしない人
- 圧力IH炊飯器を初めて試してみたい人
基本機能で十分、価格を抑えて購入したい人 → RC-10MGW


まとめ|ご飯の質かコスパか、どちらを優先するかで選ぼう
RC-10MGXとRC-10MGWは、同じ東芝の真空圧力IH炊飯器でありながら、それぞれ異なる特徴を持っています。
RC-10MGX | RC-10MGW | |
---|---|---|
発売日 | 2025年モデル | 2024年モデル |
追い真空 | あり | なし |
できたて保温機能 | あり | なし |
お手入れ機能 | 乾燥コースあり | 乾燥機能なし |
サイズ | 幅248×奥行326×高さ220mm | 幅248×奥行326×高さ220mm |
重さ | 約5.4kg | 約6.0kg |
消費電力量(年間) | 約86.6kWh | 約86.1kWh |
価格 | 約76,000円前後 | 約38,000円前後 |
購入する | 購入する |
RC-10MGXは最新機能が詰まったハイスペックモデルであり、炊き上がり・操作性・手入れのしやすさに優れています。
一方、RC-10MGWは価格が非常に魅力的で、必要最低限の機能を備えたコストパフォーマンスに優れたモデルです。
どちらを選ぶかは、「何を重視するか」によって決まります。
- 味・使い勝手・便利さ → RC-10MGX
- 価格重視・シンプルでOK → RC-10MGW
この記事を参考に、あなたにぴったりの炊飯器を選んでみてください。
最新機能や便利さ、炊き上がりのこだわりを求める人 → RC-10MGX


基本機能で十分、価格を抑えて購入したい人 → RC-10MGW